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三浦和義事件総括

三浦事件について考察してみた。


■結論

・一連の犯行:三浦はクロ
・死因:独房にて遊戯中に事故死


 ▼一連の犯行

 ・白石千鶴子も一美の殺害事件もクロである
 ・容疑を確定できないのは動機が確定的でない
 ・しかし、一連の事件は愉快犯


 ▼死因

 ・自殺ではない:自殺するタマではない、LAでの闘争意欲十分
 ・他殺ではない:LAPDが三浦を殺す動機がない
 ・事故死と考えられる

  ▽事故死の根拠

  ・独特の遊び感覚
  ・常識への挑戦と法則の凌駕が生きがい
  ・独房で首をつって遊んでいるうちに死亡


>>>>>>>>>>>>>>>>>


三浦の容疑は大きく二つ

 1. 白石千鶴子殺害容疑(1979年)
 2. 妻の一美殺害容疑(1981年)

それぞれの事件について要素をまとめてみる。
また、三浦死亡の原因について、

 3. 三浦和義死亡

で考察してみた。



1. 白石千鶴子殺害容疑(1979年)

1979年(昭和54年)5月4日、ロサンゼルス(以下「ロス」)郊外のサンフェルナンドバレーで黒いビニール袋に入った、ほとんどミイラ化した女性の全裸死体が付近の住民によって発見された。死因は鑑定不能。

・黒いビニール袋に入っていた
・全裸死体
 →他殺と断定


▼白石千鶴子

・1970年白石千鶴子結婚 、相手は三浦の知人
・1977年千鶴子夫妻別居 千鶴子の姉の紹介で三浦(30歳)と交際開始
・1978年三浦の会社「フルハムロード」の取締役に
・同6月三浦、千鶴子同棲開始
・同6/30、ダイアナロスの日本武道館コンサートを白石千鶴子が見に行く
・三浦は近くのフェアモント・ホテル ティールームで待つ
・そのとき居合わせた佐々木一美(後、三浦婦人)に声をかけ知り合いとなる。
・1979年3月20日千鶴子、前夫と離婚成立
・千鶴子間もなく「北海道に行く」と言い残し、行方不明に
・同3月29日に千鶴子出国、ロス到着 pm 1:10 パンナム002便
・同5月4日に千鶴子遺体となって発見
・このとき、千鶴子34歳
 ※三浦は同3月27日に出国してロスに滞在、4月6日に帰国
 ※三浦との交際事実あり(ATM暗証番号は三浦の誕生月日)

・5月8日、千鶴子の銀行口座に前夫から慰謝料430万円入金

・1979年5月18日〜6月12日三浦が千鶴子の口座から現金引き出し
・三菱銀行S支店・千鶴子口座
・三浦のATMカード引出し操作回数 40数回
・暗証番号 4桁 三浦の誕生月日に符合一致 0727
・5/18:10万 5/23:10万 5/24:10回100万
 5/26:2回17万 6/4:4回49万 6/12:24回240万
残高 4,690 円 (1979年12月現在)  


三浦氏:「千鶴子さんに金を貸しており、アメリカから
         カードを郵送してきたので引き出した」


この犯罪に三浦が関与していたとして考えられる動機は以下の二つ。それぞれ単独、あるいはハイブリッドでの動機と推定できる。


a. 前夫は千鶴子に恨みがあった+三浦は金がほしかった?
 →よって400万の報酬で三浦が千鶴子殺害を請け負った可能性あり

  ※400万円は当時の貨幣価値にしておよそ1500万円
  (参考:http://q.hatena.ne.jp/1138534697)
  ※前夫と三浦はパーティでの知り合いとされている


b. 三浦は佐々木一美と付き合いたいがために千鶴子が邪魔になった


三浦に嫌疑がかけられるも無罪。確実な犯行動機、直接証拠によって容疑が確定されなかったため。







2. 妻の一美殺害容疑(1981年)


・1981年8月31日、三浦和義が妻一美とロス旅行中、
 一美がホテルで一人になったとき、三浦の元愛人:矢沢美智子が一美の頭部を鈍器で殴打、軽症
・1981年11月18日午前11時5分頃、三浦夫妻はロス市内で2人組の男に銃撃
・一美は頭を撃たれて重体
・夫の三浦も足を撃たれ重傷
・1982年(35歳)1月、一美移送、神奈川県伊勢原にある東海大付属病院に入院
・一美、意識が戻ることなく11月30日に死亡
・三浦は、保険会社3社から1億5500万円の保険金を受け取る

・1985年(38歳)、三浦の愛人矢沢美智子が一美傷害事件の犯行を告白
 ※矢沢美智子は、三浦氏から妻を殺すように依頼されたと証言
 ※これにより傷害事件については三浦に実刑判決

・しかし一美殺害事件については最高裁で無罪判決(2003)
・直接証拠(実行犯、実行犯と三浦の接点、殺害に使用された武器)と犯行動機が不確定であったため



■白黒議論

・千鶴子殺害、一美殴打/殺害について状況証拠からの推定では三浦が100%犯人であるとはいえない
 - 千鶴子殺害の方法、場所等が不明、動機も不明確
 - 実行犯と三浦との接点も不明
 - 三浦本人は一美の殴打障害事件は痴情のもつれと説明
 - 矢沢の自供は矢沢自身の刑の軽減と引き換えという司法取引に応じた可能性もある

・しかし三浦以外の犯行である可能性はさらに低い
・三浦がクロである可能性を示唆する要素は以下のとおり

 - 千鶴子の金を引き出すときに、なぜ自ら引き出したのか
  →貸した金があるなら然るべき方法(実家に取立て等)で回収するのが自然
 - また、なぜ一気に400万引き出していないのか
  →怪しまれると危惧したからでは?
 - 千鶴子のATMから金を引き出す手順、額の変化と一美の生命保険のかけ方が似ている
  →最初に少しずつ、だんだん大胆に
  →背後に同じような意図、慎重さが感じられる

 ※千鶴子口座からのATM引き出しパターン

  5/18:1回10万
  5/23:1回10万
  5/24:10回100万
  5/26:2回17万
  6/4 :4回49万
  6/12:24回240万

 ※一美保険加入パターン

 (1)第一生命=災害死亡時2倍保障・3000万円(1979年12月/結婚を契機に加入)
 (2)千代田生命=死亡時2倍保障・5000万円(1981年1月/長女誕生を契機に加入)
 (3)AIU=海外旅行障害保険最高限度額・7500万円(1981年11月/旅行するため加入


 - ロスでの銃撃が強盗であれば、女の一美がより重傷なのは不自然→普通なら先に男を狙う
 - 一美が3ヶ月の間に2度も、しかもアメリカで三浦が同伴時に襲われていることが不自然
 - また千鶴子殺害時も三浦はロスにいた
 - 千鶴子、一美とも殺害時三浦とは非常に深い関係
 - しかし殺害後すぐに三浦は次のパートナーを連れている
 - 二人の殺害をとりまく状況(犯行地、三浦同伴、殺害後のカネ、女の動き)が酷似している

・ただ、直接の証拠はなく上記のような状況証拠から三浦が有罪と推定するしかない
・ゆえに法廷では証拠不十分で容疑が確定しなかった
 - 地裁判決:有罪→被告控訴
 - 高裁判決:無罪→検察上告
  (参考:http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/giwaku.htm)
 - 最高裁判決:無罪:証拠不十分
 ※地裁の有罪判決は過熱したマスコミ報道に判事その他が影響を受けたことは高裁で勘案されている
 ※判事その他が影響を受けた事実が高裁判決に逆バイアスをかけた(三浦に有利に働いた)可能性もある

・また、以下のような冤罪論も一部存在する
 (http://ruhiginoue.exblog.jp/7536872/より)

 (以下引用)
 事件当時はロサンゼルスオリンピックを目前に控えていたため、そこで外国人旅行者がアメリカ人のならず者に襲われたとなっては悪影響だと当局は気にしていたらしいから、マスコミを焚き付けて自作自演だったことにしてしまおうという陰謀があったのではないかといも言われている。これは後の松本サリン事件、長野オリンピックを控えていたため地元警察が冤罪事件を拵えメディアを利用した構図とと酷似していた。

→しかし、これが真実なら、いまさらになってなぜ20年前の事件を蒸し返すのかを説明できない


・何度も言うが、三浦以外の犯行はさらに考えにくい






■犯行動機の議論

・三浦夫妻はAIUの海外旅行障害保険(最高限度額・7500万円)に加入していたが、当時の三浦の年収は約2000万円であり、日本保険協会の調べによると、その保険金は年収相応の平均より少ない金額
・三浦本人はカネには全く困っていなかった。なのでおそらくカネが第一の目的ではない。
・女関係の清算?それならば殺すよりフタマタ継続のほうがめんどくさくない。


…じゃあなんで?


・犯罪を達成する高揚感、どちらかというと愉快犯?
・罪を犯すこと、自力でセンセーションを起こすことに生きがいを感じているのでは


…これの裏付けとなりうる要素は以下のとおり。


・裕福な三浦がサプリメント万引き(3500円)、本(ワンワン共和国と自著本:2000円分)万引き(2003〜7年)など通常の感覚では理解不能
・一方で、弁護士をつけずに自力で訴訟を起こし(本人訴訟)、勝訴を勝ち取るなど非常にアクティブかつアグレッシブな性格
・したがって、2件の殺人事件もゲーム感覚だったのではないか

・おそらく千鶴子殺害も自分では手を下していない
・2件とも他人に殺させている
・自ら手を下さないこと、他人にやらせることで、より難しい状況をコントロールしていることになる

・法への挑戦は三浦にとってのライフワークであり何よりも精神を高揚させてくれるものなのではないか
・やりがいを感じる要素というのは人それぞれで、三浦の場合は法や常識を破ること(仮説)
・常識を凌駕すること、他人を侵略し、状況をコントロールすること
・これら要素の実現に生きがいを見出していたのではないか

・人間の動機づけ理論において、やりがいや自己実現(つまり生きがい)への欲求は名誉欲や金銭欲よりもはるかに上位に位置する(http://www.dango.ne.jp/sri/maslow.htm)
・したがって一連の犯行は金銭や地位の見返り目的ではなく、精神的高揚を目的としたものと考えられる

・また犯行動機が極めて属人的な「生きがい」だとすれば物的証拠による立証は非常に困難
・ゆえに確定的なクロにすることが出来なかった


…以上は三浦がクロであることを前提とした議論である。
 シロである可能性、またその可能性の構成要素は無数にあるので割愛した。








3. 三浦和義死亡


▼他殺は?

・非常に考えにくい
・動機と、三浦を殺すことによって誰がどんな利益を得るのかが不明
・LAPDは移送初日に死なせてしまうと管理責任等を問われ大失態になる
・LAPDの拘置所内で他の影響力による他殺はむずかしい


▼自殺は?

・千鶴子事件の起訴(殺人罪)を恐れて精神的に追い詰められた?
・しかし本人の性格等を総合するとこれも考えにくい

※三浦がサイパンからLAに移送されたときかぶっていた帽子には「PEACE POT MICRODOT」と記載されていた。その意味は、POTは大麻、MICRODOTはLSDを意味し、麻薬常用者らが別れのあいさつに使う「あばよ」的なスラング。自殺を示唆するメッセージではないかといわれたが三浦の義理の息子が「移送当日の服装は妻の良枝がコーディネートしたものであり、そのような意味はない」と否定。


▼事故?

・個人的には一番有力な説と考える
・三浦の性格を端的に表現すると、強い自己顕示欲と常識への挑戦意欲の塊
・拘置所、特に独房内での自殺は普通できない
・ここで自殺したらみんなハデにさわぐやろなーと思って自殺のモーションかけて遊んでたら足滑らせてorやりすぎて死亡(下記Boss説参考)
・常識を超越することへの挑戦→そして事故死となったのではないか

▽三浦の性癖

・輸入品業者として成功しながら、海外に渡航するとき、腕時計や宝飾品に保険申請して、海外で盗難にあったことにして、小額の保険金を度々もらっていた
・放火事件を起こして警察に逮捕されたとき彼は署内に留置されている間に、警察官の財布を盗んでいる
・前述、小額の万引き(コンビニ、本屋での万引き)
・スキを突かずにはいられない性格
(引用:島田荘司『三浦和義事件』ほか)
(信憑性が疑わしいが参考までに:Boss説
http://www.tanteifile.com/diary/index3.html)


三浦事件はあまりにも謎が多い。これは三浦和義本人の常識を超えた個性によるものであると考える。通常の人間(大多数の標準的人間)のもつ性格や嗜好を超越した、普通のものさしでは評価しきれない人間によって引き起こされた可能性のある事件は、その事件に特化したさまざまな例外的分析を行う必要がある。三浦事件がいまだに解決していないのは、類例によって事件の動機や犯行の手口が推測できないこと、そしてなにより例外的分析が出来なかったこと、つまりもっとも重要なキーパーソンである三浦和義本人がどういった人間なのかをつかんだ上での分析が不十分であったためであると考える。

人が行動を起こすとき、そこには必ず理由と動機が存在する。何らか(金銭的、社会的、心理的など)の利益・充足を得るために人間は行動する。そしてその行動パターンは人それぞれで、その人の価値観、嗜好、欲求に大きく影響されている。ゆえに、人の行動の意味を探るとき、その人の個性や価値観などの内面的要素をまず解明する必要があり、そしてその人の思考パターンから行動パターンを描き出し、行動と動機を一致させることによって初めて、その人の行動の意味を知ることが出来るのではないか。

三浦事件については、三浦本人がもう存在しないためもはや完全な解決は望めない。しかし、事件の全貌を明らかにするための力を持っている人間がひとり存在する。三浦氏のヨメ、良枝さんである。


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三浦和義略歴

miura.jpg


Wikiなどから抜粋


■三浦和義


本名 三浦 和義
生年月日 1947年7月27日
没年月日 2008年10月11日(満61歳没)
出生地 山梨県


・父方の叔母に元女優の水の江瀧子
・小学生当時俳優たちから多額のお年玉
・額が30万〜40万円
・本人談「嬉しかったけど、大人を見くびることには
 なったよね。どうしても歪むだろうね」
・石原(裕次郎)とも当時接触あり
・俳優(子役)としてもちょっと活動

・中学校在学中、複数回の喧嘩、家出
・精神病院に入れられたこともある
・中学卒業後整備工となる

・横浜市立戸塚高等学校に進学
・1966年(19歳)、放火などの容疑で逮捕
・水戸少年刑務所で7年間服役
・横浜少年鑑別所からの脱走歴あり


「万引き」

・2003年(56歳)5月8日に東京都港区赤坂で書籍を万引きして現行犯逮捕→不起訴処分
・2007年(60歳)4月5日にも神奈川県平塚市のコンビニで、サプリメントを万引き
・三浦は30万円の罰金を納付
・その後、三浦は正式に裁判を申し立て、万引きを否認して審理中



■ロス疑惑

・1981年(34歳)に当時の妻がロスで何者か銃撃され死亡した事件
・1981年8月31日、三浦和義が妻一美とロス旅行中、
 一美がホテルで一人になったとき、
 矢沢美智子が一美の頭部を鈍器で殴打、軽症
・1981年11月18日午前11時5分頃、三浦夫妻はロス市内で2人組の男に銃撃
・一美は頭を撃たれて重体
・夫の三浦も足を撃たれた
・1982年(35歳)1月、一美移送、神奈川県伊勢原にある東海大付属病院に入院
・一美、意識が戻ることはなく11月30日に死亡
・三浦は、保険会社3社から1億5500万円の保険金を受け取る

・1985年(38歳)、三浦の愛人矢沢美智子が一美傷害事件の犯行を告白
・1985年9月11日、警視庁は三浦を一美殴打事件での殺人未遂容疑で逮捕
・1985年9月12日、矢沢美智子も同容疑で逮捕した
・殴打事件、矢沢美智子に懲役2年6ヶ月、三浦には懲役6年が確定
・三浦、宮城刑務所に収監

・1988年(41歳)10月20日、銃撃事件で三浦、実行犯とされたロスで
 駐車場経営の大久保美邦が殺人容疑で逮捕
・東京地裁は大久保美邦には証拠不十分で無罪
・三浦には無期懲役
・三浦は東京高裁に控訴、高裁では証拠不十分で逆転無罪
・検察は最高裁に上告し、2003年3月5日に無罪確定
・3社の保険会社から返還訴訟
・訴訟では2社は三浦の敗訴、1社は三浦と和解した

・1998年(51歳)三浦釈放、拘置所にいたのは13年
・三浦が一連の事件で拘置所・刑務所にいたのは通算16年間



■名誉毀損訴訟

・1984年に週刊文春をはじめとするマスコミにより
 『保険金目当ての殺人、三浦は黒幕』との報道
・三浦自身もメディアに積極的に露出
・特異なキャラクターが大衆の興味を引いた
・ワイドショーや雑誌、全国紙など日本中のマスコミによる過熱報道
・三浦本人のプライバシーが著しく侵害
・住居不法侵入や私信の無断開封など

・三浦は名誉毀損報道に対し、弁護士を代理に立てない本人訴訟を起こす
・マスコミに対する名誉毀損の訴訟は476件
・三浦は訴訟の内80%に勝訴と主張(15%は時効、5%は三浦の敗訴)。

※現在は被疑者の人権を守るために、逮捕や連行の場合は警察は頭から衣服をかぶせたり全体をシートで遮断するなどの措置が、報道機関では手錠にモザイクをかけたりしている。これは1985年9月11日に三浦が逮捕において警察が連行中に、報道関係者の写真撮影用に腰縄・手錠姿を撮影させた際、三浦はこれを有罪が確定していない被疑者を晒し者にする人権侵害だとして提訴して三浦が勝訴したことがきっかけとなった。



■サイパン編

・2008年(61歳)2月22日、アメリカ自治領サイパンで
 ロス市警の警官に殺人容疑で逮捕
・「ロス疑惑」の捜査がアメリカでは未だ進行中(殺人事件に時効ナシ)
・ロサンゼルスへの移送を予定
・三浦側は日本の最高裁での無罪判決の確定を根拠として
 「一事不再理」の原則を盾にアメリカ当局の身柄拘束を不当なものと主張
・ロサンゼルスへの身柄移送の中止と身柄の解放を訴え、法廷で争っていた
・10月10日にロス市警に身柄移送
・10月11日、ロス市警にて三浦は自殺


参考資料




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雨上がり、金色の光が斜めから差し込む都会みたいな曲。

 Shadow Play

だいぶ前から惚れとります。

Shadow Play By 寺井尚子







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「債務整理」の落とし穴

asdd.jpg



「膨らんだ借金を整理して、返しやすくします。」

最近こんな広告が俺的によー目につく。債務整理をしてくれる法律事務所の広告なんやけど、電車内とか新聞の折込とかに、結構デカデカと宣伝してんねやな。で、こいつらナンボのモンやいうことでちょっと調べてみたら汚いドロドロが出てきた。


・債務整理

債務を整理するのが債務整理。そのままやけどこの債務整理には4つの方法がある。

自己破産:負債(借金)をふくめた自分の財産すべてを放棄
民事再生:借金を法的に1/5まで圧縮、きちっとした計画を立てて返済
特定調停:裁判所を利用し、借金を無利子で返済する
任意整理:弁護士、司法書士を利用し、借金を無利子で返済する

引用

この4つのどれやっても金融屋のブラックリスト入りしてもて5年とかそれ以上の期間は二度と借金できんようになるらしいけどな、それはまぁサラ金がカネ貸しても儲けにならんかった客を顧客リストから弾くシステムやからしゃあない。

こういった債務整理のニーズは債務者の数だけ存在するから、債務整理はビジネスの種にももちろんなる。で、なかなか個人では手を出しにくい債務整理をいろいろ法律的(リーガルな)アプローチから手助けしてくれるのが弁護士始め法律家の皆さん。日弁連が会則を2000年10月に改正し、弁護士事務所広告の自由化を承認したことをきっかけに、債務整理の広告も一気に露出が進んだらしい。


・提携弁護士

債務整理の広告に載ってる事務所には、弁護士とか司法書士とかの名前が良く出てるし、なんかそういうリーガルな人たちがちゃんと仕事してくれるゆうだけで「信用できる!」思てまうけど、なんや全部が全部信用できる事務所ではないどころか、ややもするとかなりの数がアヤシイ事務所の疑いアリらしいわ。

「提携弁護士」っちゅう弁護士がおるんやて。普通弁護士いうのはクライアント側の利益を保全するために戦ってくれるエージェントなんやけど、この提携弁護士は債権者側、つまり金を借りて返せんで困ってる債務者側やのうて、サラ金と提携してサラ金業者のために仕事する弁護士のことや。まぁ「悪徳」の部類に入るんやろな。

引用1
引用2


でもそーやん、良く考えたらこうゆう「債務整理」の広告が掲示されてるところって、だいたいアイフルとかレイクとかの広告も出てるしなー。遊園地のアトラクションの横にある焼きソバ屋とか、飲み屋の隣のラーメン屋みたいなもんか。お互い持ちつ持たれつなんやろな。

人間、ホンマに困っててバイタリティもなくなってくたばりそうになって、やっとの思いで救いの手を見つけたらそれにすがってしまうやん?その心理ですらうまーく利用してカネに変える商売があるんやと、感心するやらビビるやら…。

でもそういうビジネス、ちょっとやってみたい気もする!…そやけどまぁいっぺん足突っ込んだら後戻りできなさそうやからヤメとくわ。




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政治家の仕事〜石田衣良再び

国会議事堂

先週のR25、巻末にあったエッセイ。
引用

要約したら、政治家はなにやっとんじゃと。首相がこんなにバンバン入れ替わって、もうお前らホンマにアホかと。もう、首相を途中で投げ出したヤツは政治家そのものやめてまえと。政治家として最も価値のある仕事とは、この国に希望をもたらすことであり、永田町で政治ゲームを展開することではない、と。

全くもって同感や。政治家の仕事いうのは、別に日本のあらゆるシステムを手足のように動かすことやないと思う。日本のシステムを動かしてるのは官僚(中央他省庁の官僚たち)で、それぞれ自分の特化した分野で目一杯働き、経験と知識を積んで、日本のシステムを動かしてるんやな。

官僚の仕事

そこにはローカルルールや外から見たらおかしいんちゃうかと思うような決まりごともあるやろけど、それは別に民間企業でもあることやろし、組織が特定の分野で力を発揮するためには必要なモンで、よっぽど法的におかしいとか国家・国民の財産を大きく既存する事実がなければ、ある程度は目をつぶる柔軟性も要るんやないかなと思う。

公務員用語集(公務員/官僚の実際が垣間見える)
http://www6.plala.or.jp/kannauraha/public06.htm#a

官僚たちは新卒で入省してから何十年もそこで仕事して、組織とルールに慣れ、日本の国民のために身を粉にして働いてるんや。そんな中にポッと出同然の大臣や長官がイキナリ省庁のトップに座ってやな、ほんで数年以内にまた入れ替わる。そもそも政治家なんか任期が切れたら即ただの人になる仕事や。そんなんで高度な専門知識が要る複雑な日本のシステムにチャチャ入れられるほどのスキルが身に付くはずがない。

こないだの総裁選に出てたコイケはんの演説を聴いてたけど、先日引退した小泉の過激な演説よろしく「霞ヶ関(官僚システム)をぶっ壊す」とか、もう芸人かオマエはとしか思えんようなことをホタえとったわ。もう呆れてしもてな。そこにいた聴衆のほとんどは「あーあー、言いたい放題言うとるなぁ」思たやんやないかな。

霞ヶ関は日本のマネジメントシステムや。言うたら日本の脳みそなんやな。そこに来て、新宿のド真ん中で大胆にもコイケは「みなさん、ワタクシは日本の脳みそふっ飛ばします。」て宣言してるようなモンやで。日本の脳髄がいまいちうまく動いていないように思えます。なのでとりあえず吹っ飛ばしてみます。で、代えの脳は…なんとかします。もうほんとテロリスト。まぁ彼女が当選してたとしても霞ヶ関をつぶす前に切り捨てられてたとおもうけどね。そんなんが他にも絶対いっぱいおる。そんなんが政治家なんやろなー。ヤツら、どんだけ霞ヶ関の仕事のこと分かってるんやろ。

俺は政治家の仕事ってーのは、タレント業やと思う。人気(票)なくなったらすーっと消えてまうとこなんかもうまさに同じやん?ほんまタレントがスーツ着てちょっとまともそうなことをしゃべってんのが政治家やろ。政治力やコミュニケーション力以上の能力がなくても何とかなるみたいやし、だからこそちょっと前まで防衛のトップ張ってたオッサンが農業のトップになってもてるワケやし。

ニュース引用

じゃータレントとしての政治家がやらんといかんこと、それはわれらがイッシー(石田衣良)もコラムで述べてるように、政治家は日本に希望を与えることやと俺も思う。首相はじめ、政治家というのはリーダーである。会社の社長が末端の仕事のことにグジャグジャ口出しせんのと同じで、基本、現場に政治家の仕事はない。

リーダーシップを発揮し、分かりやすい言葉と情熱で超巨大な船とでも形容できる国家を、どっちの方向に誘導していくのか。その大まかな航路を毅然と、10年(最低でも3年)続くように浸透さんとイカンやろ。小泉が歴代3位、1980日(5.4年)にわたって政権を維持できたのは、本人がキャラ立ちしてたこともあるけど、やっぱり分かりやすい言葉と明確なメッセージが国民に浸透したからやと思う。まぁ、長期政権がエエか悪いかは別として、一年やそこらで首相がポンポン代わられたらビジョンも戦略もないよな。船を2mだけ動かしましたーみたいなね。

分かりにくい政治の動きを噛み砕いて説明し、18のジャリでさえなんとなく興味持っていたのが小泉の政治やった。このなんとなくやけど国民を惹きつける力、これこそが政治の仕事の真骨頂なんとちゃうのか。

力は集中させることではじめて仕事をさせることが出来る。1億人に1円ずつ配っても単なるアルミの無駄遣いやけど、一人の有能な人間に1億預けたら、きっと何かが起こる。世界に名だたる先進国・日本のパワーの源は紛れもなく国民一人ひとりの力。そしてその力を収斂させ、もっとデカい力に昇華させるのが組織や。ほんで政治は日本に存在する組織という組織をまとめ、戦略的に誘導することで日本国としてのパフォーマンスを確立させる。

日本国を一人の人とすると、俺らは細胞のいっこいっこやな。で組織は臓器、霞ヶ関は頭脳。ほんで政治はいうたらスピリットやな。その国家の精神。そこんとこが希望も持てずに病んでたら、たとえ臓器や頭脳がきっちり機能していたとしても、果たしてそれは健康なのかどうか。

政治家は国に希望を吹き込むべし。

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